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一般社団法人日本循環器学会

JROAD-DPC調査について

1.背景

2004年より循環器科、心臓血管外科を標榜する施設を対象として実施いる循環器疾患診療実態調査(以下JROAD)参加施設を対象として、DPC(Diagnosis Procedure Combination:診断群分類)対象施設で循環器疾患診療の中核病院のACS(Acute Coronary Syndrome)、心不全患者、心房細動患者、先天性心疾患患者など循環器疾患を中心に、入院から退院までの一貫したデータベースを構築しています。
データベース構築にあたり、病名、医療行為内容、短期予後、入院時NYHA(New York Heart Association)分類、Killip分類(Killip’s classification)などの重症度評価情報を外来、入院のDPC情報を用いることで、参加施設に対して調査の負担なく精度の高い全国的な診療データベースの構築が可能となっております。

2.目的

DPCの情報をもとに、循環器疾患についての包括的データベースを構築します。JROADにおいて検討している情報(施設情報として急性心筋梗塞患者数、心不全患者数、急性心不全患者数、慢性心不全患者数、急性心筋梗塞院内死亡数、急性大動脈解離患者数、急性大動脈解離院内死亡数、緊急PCI件数、待機的PCI件数、ステント(BMS・DES)件数、急性心筋梗塞に対する緊急PCI件数、PTA件数、PTAV件数、TAVI件数、補助循環器治療のIABP件数、PCPS件数、LVAD件数、不整脈治療のPM植込み術件数、ICD植込み術件数、CRT・CRT-D件数、カテーテルアブレーション件数、心臓・大血管手術のon-pumpCABG、、off-pumpCABG、弁置換術件数、弁形成術件数、胸部大動脈手術件数、大動脈ステントグラフト件数など)について、DPC病名、EFファイルによる診療行為、薬剤投与情報などにより、記述的統計情報を抽出し、検討いたします。

3.対象施設

当研究では、厚生労働省DPC調査データに基づく病院の診療実績から、日本循環器学会が実施するJROAD調査結果よりDPC対象施設を抽出し、対象施設の中から、DPC情報提供に関する参加意向を募り、DPC情報の提供に同意した施設よりデータを収集しています。

4.対象患者の抽出

上記施設、調査期間内の症例でかつ下記の①、②の基準の内少なくとも一つ以上に該当する患者データとする。
①DPC様式1上の、主傷病名、入院の契機となった傷病名、最も医療資源を投入した傷病名のいずれかに「循環器疾患コード(Iコード・Mコード(川崎病)・Qコード(Q20$‐Q26$))に関連する病名の少なくとも一つを含む。
②上記に関連した手技・診療行為

データの分析方法

治療実施率に関しては、他施設との位置関係を示す百足図、および全体平均値との比較を示すファンネルプロットの二種類のグラフを作成しています。