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一般社団法人日本循環器学会

レセプトおよびDPCデータを用いた循環器疾患における医療の質に関する研究について

1.背景

2004年より循環器科、心臓血管外科を標榜する施設を対象として実施いる循環器疾患診療実態調査(以下JROAD)参加施設を対象として、DPC(Diagnosis Procedure Combination:診断群分類)対象施設で循環器疾患診療の中核病院のACS(Acute Coronary Syndrome)、心不全患者、心房細動患者、先天性心疾患患者など循環器疾患を中心に、入院から退院までの一貫したデータベースを構築しています。
データベース構築にあたり、病名、医療行為内容、短期予後、入院時NYHA(New York Heart Association)分類、Killip分類(Killip’s classification)などの重症度評価情報を外来、入院のDPC情報を用いることで、参加施設に対して調査の負担なく精度の高い全国的な診療データベースの構築が可能となっております。

2.研究期間

予定研究期間:倫理委員会承認後~2030年3月31日

3.目的

JROAD調査施設の中からDPC(Diagnosis Procedure Combination;診断群分類)参加病院を対象に、病名や診療行為の明細が含まれたDPCデータを集め、データベースを作成します。得られたデータに基づいて、医療の質を向上するのに必要な情報を循環器学会員へ発信し、循環器診療の質を向上させるための基本的な資料とすることを目的としています。

4.対象施設

当研究では、厚生労働省DPC調査データに基づく病院の診療実績から、日本循環器学会が実施するJROAD調査結果よりDPC対象施設を抽出し、対象施設の中から、DPC情報提供に関する参加意向を募り、DPC情報の提供に同意した施設よりデータを収集しています。

5.対象となる方

本研究では、2012年4月1日から2025年3月31日に、循環器疾患診療実態調査の対象施設に循環器疾患で入院されたすべての患者様です。

6. 研究の方法

この研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針(2021 年 6月 30 日)」を守り、一般社団法人日本循環器学会の倫理委員会の承認のもとに実施されます。使用するデータベースは匿名化処理がされており、個人情報が提供されることはなく、個人情報を扱うことはいたしません。したがって対象者の方の個人情報が漏れることはありません。

研究結果は個人が特定できない形式で学会等に発表されます。収集する項目は、性別・入院時年齢、入院時診断名・入院時併存症病名・入院後合併症病名とそれらのICD-10コード,手術処置名、実施日、使用された薬剤・医療材料,在院日数,退院時転帰,費用情報です。さらに詳細な項目内容についてご質問があれば、下記までご連絡ください。

7.データの保存・管理

収集した元データは国立循環器病研究センターOIC情報利用促進部にて厳重な管理のもと保存されます。ご不明な点があれば、下記までお尋ねください。

8.外部機関からの情報提供

日本循環器学会との共同研究機関として国立循環器病研究センターOIC情報利用促進部は、日本循環器学会の教育研修施設の調査協力施設の中からレセプトの提供に同意した施設より上記の情報の提供を受けます。

9.外部機関からの情報提供

本研究で得られた試料・情報については、日本循環器学会員が広く循環器診療の質の向上につながる学術目的の研究施行のために使用することができます。その中には学会員との共同研究としての民間による学術目的研究も含まれます。学術目的の研究を実施する場合には、研究者は日本循環器学会のIT/DB部会に申請し承認を得る必要があり、そのうえで試料・情報は研究者(研究実施機関)へ提供されます。

・提供される情報項目:DPC・レセプト情報の性別・入院時年齢、入院時診断名・入院時併存症病名、入院後合併症病名とそれらのICD-10コード,手術処置名、実施日、入院中に使用された薬剤・医療材料,在院日数,退院時転帰,費用です。

10.問合せ先

JROAD事務局:国立循環器病研究センター OIC情報利用促進部

〒564-8565 大阪府吹田市岸部新町6-1